F20にお乗りの皆さんは、『駆け抜ける喜び』を感じつつも同時に物足りなさを感じてはいませんでしょうか?
そう、こんなに乗って楽しいFRのホットハッチにオープンデフという切なさ。と~っても、もったいないですよね。ですので、中古で購入当初より必ずインストールしようと思っていたLSDですが、価格、どんなLSDを入れるか、どこで入れるか、等いろいろ悩みインストールまで時間がかかりましたが、この度ようやく、完全に納得のいく形でインストールすることが出来ましたので、まとめたいと思います。興味のある方は参考にしてみてください。
◆ まずは、どんなLSDを入れるか?
・まず第一にF系のデフはリングギアが溶接されているので自分でLSDを単体で購入して、ばらして交換。という事が出来ません。ここがまずは第一関門です。
そして、興味を持って調べた方はわかるかもしれませんが、116iの場合は通常のラインナップとして普通に販売している物となると、クワイフ社のトルセンタイプのLSDくらいしかありません。当初はメンテナンス性からもこちらをebayでデフケースごと購入しインストールしようと思っていました。が、トルセンにしてはコストかかり過ぎるな~という事と、為替的に美味しくないタイミングだったのでやめに。コストかかり過ぎるな~と感じた一番の要因としては、やはりロック率の低さかなと。その程度のロック率に45万か~っていうね。で、デフケースの換装は自分でやらないといけないので・・・。
次に考えそうなのはM135用のMパのLSDですが、116iは恐らくケースサイズが小さく『Sサイズ』なのかなと、M135は『Mサイズ』かもしれない感じですし、どこを探しても実績も見当たらないので検討外に。効き自体もトルセンレベルなんだか実際にトルセンなんだか?な感じなので、まぁこちらも自分的にはコスト的にも魅力ゼロでしたね。そもそも電子制御しているM135とかM140でしか美味しく作動しない(そのへんは深く調べていないのでよくわかりません。すみません)気もしますし、初期で検討外になりましたねw。
じゃあ、という事でとにかくネットで探すわけですが、ショップで組んでもらうのが可能な物で有力な候補が以下の2つ。
・ATS カーボンLSD
こちらのショップに確認したところ、デフケースをF30系の物にすることで、専用のリングギアを使い、恐らくいけるとのこと。が、実績は無し。ただ、性能面的にはめちゃくちゃ魅力的です。
・OS技研 スーパーロックLSD
こちらは同じデフケースでの実績ありで、価格も満足だし有名ショップさんなので安心かなと。またLSDの性能的にも『スーパーロックLSD』が1番入れてみたかったので、とりあえず何を入れるかは『スーパーロックLSD』で確定しました。
◆次にどのように組むか?
問題はそのショップが近くにないという事です。そんな理由から二の足を踏んでいる方も多いのではと思います。自分の場合は、デフケースまるごとの換装が色々メリットも多いと考え、『中古のデフ』をケースごとショップに送り、LSDを組んでもらったケースを送り返してもらうという形で検討することにしました。それなら乗れない期間も発生しませんしね。
今回お願いしたショップさんはその辺も全て了承していただけ、電話とメールのみで対応いただく形になりましたが特に問題もなく、またとても丁寧に対応していただけましたので、自分の様にショップに行くのは難しいという人でも、自分でデフケースの換装が出来るのであればお勧めな方法かと思います。
もし自分で換装できないのであれば換装のみ近くのショップなり整備工場に依頼するのもありですね。
というわけで自分の場合は以下のような段取りで組むことにしました。
①オークションで程度の良い高年式よりのデフをケースごと購入。(必ずプロペラシャフトとの接続フランジが付いている状態の物を選ぶことが大事です、特に自分で換装するなら。)ショップさんに確認しておきそちらに直送するようにしました。
②ショップさんと味付けや設定について打ち合わせ。プロペラシャフトのフランジは必ず付けて組み上げてもらうようにお願いしておくとgood。
③LSDを組み込んだデフケースと、別途手配した専用デフオイルが届いたら自宅にてデフケースの換装。
◆以下、自分で換装するのに必要なものなど
・通常の整備で使う工具類、18mm、21mmのサイズはパワーを使うところなので、ソケットやメガネなど種類が充実している方が良いです。
・フロアジャッキ、ウマ。(この辺は書くまでもないですね。)
・特殊なところだと14mmのHEXレンチ。デフオイルの注入口のボルト様です。
・トルクレンチ。(デフオイルの注入口のボルトとプロペラシャフトの接続ボルトはしっかりトルク管理したいので。)
・バイク用ジャッキ。https://f20-custom.blogspot.com/2021/09/blog-post_26.htmlで紹介していますが、やはりこれはあってよかったです。フロアジャッキよりはるかに作業しやすいと思います。また、自分の環境では高さ的にも完全にマッチしていて、超効率良くデフケースを換装することが出来ました。
・バール等、アクスルシャフトのハマりを外す用の工具。
・デフオイルを注入するためのポンプ。
とりあえず、まず(その1)ではこんな感じで、近くにLSDを加工してくれるショップが無くても、車が乗れない期間を作りたくないという人でも、評判のいい『スーパーロックLSD』を入れることはできますよ!という事で。
実際の換装についてはまた別途まとめま~す。
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