2021年11月28日日曜日

BMW F20 116iにLSDを入れる!(その2)

その1ではLSDを何にするか?や、自分でデフを換装する為のツールの紹介をしてきましたが、いよいよ交換について、実際の自分の作業内容を紹介しながらまとめたいと思います。

あくまでも素人作業なのでその点はあらかじめご了承ください。

・↓届いたLSD入りのデフケース一式。交換時に必要なロックリングもショップさんが同梱しておいてくれました。感謝。


・↓別で注文しておいた専用デフオイル。結局1L缶一本で充分でした。


・揃うものがそろったら・・・まずはジャッキアップ!ですよね。

我が家の駐車スペースは前後、左右で両方傾斜しているため、オイル充填に備え水平にするのがとても大変で、実は一番面倒で憂鬱な作業かもw。

どうにかこうにか調整しつつ車体を水平にセットアップ完了!。
もちろん傾斜地での作業なんてもってのほかというところですし、自分も過去にそれで痛い目にもあってますので、セットアップ後にガッツリ車体を揺さぶって、動かないか?など確認して完了としています。特に今回は車体を上げたまま後輪を回転させたいのでこの点はしっかりやってますのでご安心を。
実際に上げられた状態でオープンデフ具合を確認してみた動画。↓
スーパーロックLSDに交換後はもちろん手で片輪を止められませんでした。

・で、早速マフラーなど邪魔なものを外します。社外マフラーにしているのでマフラーは本当にあっという間に外せちゃいますね。画像はリアエンドを外しただけの状態ですが、センターパイプ等も外していきます。プロペラシャフトのセンターベアリング部も外すので遮熱板も外しておきます。

・で、ですね。気になっていた『ドライブシャフトの抜き』を確認したかったのでその辺を見てみます。
ロアアームなどを外して、ドライブシャフトを抜く逃げ量を確保しないと無理か?と思っていましたので、とにかくまずは確認ですね。(なるべくなら足回りは手を付けたくない)で、どのくらい逃げられるかなとドライブシャフトを動かしてみると・・・確認動画↓

・なのでこんな工具で右側をちょっとコジってみると・・・
↓即抜け、驚くほど簡単にw。あっけなく、拍子抜け、いとも簡単に、というところでしょうかw。

・なぜか左の方が少し抜けにくかったですがそれでもバールで簡単に外れました。動画↓。
バールにて
プラスチックのカバーは再利用するので、リスキーな方法ではありましたが、それが割れるほどの力などは加わらずに取れるので良かったです。このプラスチックのパーツも別途用意しておけば、この外し方でなんの心配もいらないでしょうね。

・左右のドライブシャフト勘合が抜け、デフを下げて行けば、アーム類を外さなくともドライブシャフトは抜けそうなので、プロペラシャフトの接続ボルトを外し、センターベアリングの取り付け部も外して、プロペラシャフトを脱落させます。この辺もすんなりいくかどうか、経験値がないので不安でしたが余裕でサックリ抜けたので一安心。

・デフケースを外します。
ボルト類はまあまあ硬めに付いていますが、バランサー付きの奥のボルトナットも、ラチェット+エクステンション、バランサー側はスパナ固定することで特に問題なく外せます。
ここでバイクジャッキが活きます!。というかこれが無かったらかなり大変だったと思います。

・バイクジャッキを活用しデフケースを下に移動し角度などをずらして、左のドライブシャフト→右のドライブシャフトの順(自分はなりいき的にそうしたというだけです。)で抜き
、バイクジャッキを移動してデフケースを車体下から移動してデフケースの取り外しが完了。ドライブシャフトを抜き切る際にシール等に傷をつけないようにだけ注意しましょう。
まぁ~~~~、思っていたよりものすごく簡単、簡単も簡単で逆に何か問題がないかと不安になる!?ってくらい簡単w。こんなん設備と工具があったら瞬殺やなと。

・外したデフ↓。特に何もなし。普通において置く分にはオイルが出てくることもないので、そのまま保管して、手放すときはこのまま戻して、LSD入りのデフケースだけ売りに出すかな?
それにしても、我ながらバイクジャッキを手配したのと、それが転がる+ロック出来るようにしておいたのは秀逸だったなとw。

・ドライブシャフトのロックリングの新旧比較↓
やはり向かって左の『旧』はクセが付いてますね。

・さ、じゃじゃじゃ、スーパーロックLSD入りのケースを入れていきます。
お!、自分のセットアップの高さとバイクジャッキの高さの相性がまたなんとも。(めちゃピンぼけですみません。)

・外したのと逆の手順で、慎重にドライブシャフトを挿入し、組み込んでいくのですが、一点気になっていたドライブシャフトの勘合。
・・・プラハンを当てて、それを別の重めのハンマーでコツコツ丁寧に対角で叩いてあげることで無事に勘合完了。ここも思っていたよりすんなりいって良かった~。ただし・・・スプラインが合っていないのに叩いてしまうような事の無いように注意しましょう。合っていないときはエンジンをかけ、少しプロペラシャフトを動かしてデフを回転させるなどし、サイドブレーキを解除してスプラインを合わせましょう。無理なくはいればOK。
なお、エンジンをかける際はニュートラルであっても駆動系への動力が少しつながっており、プロペラシャフトが回るので、エンジンをかける際はくれぐれも各部の取り付け状態等、回っても問題ないことを確認しましょう。あ、そうそう、ちなみにマフラーが付いていいないので触媒後直管状態ですが、自分の場合はコールドスタートも切ってますし、『ド直管!』的な音量でも音質でもなく、かなり静かな印象でとてもマフラーがない状態とは思えませんでした。ので、その点は都合が良かったなと。


・駆動系の付け戻しが終わったらオイルを入れます。
モノタロウで手配したポンプが良い感じに使えました。1L弱入るので、一回の充填で足りました。ケースも小さいのでオイルは1L要りませんでしたが、なんとなく溢れてからもグイッとひと押し余分に入れて、漏れ出てくるところを無理やりドレンボルトでふさぎ、ボルトを締め付けました。


・プロペラシャフトのボルトとドレンボルトを締め付けるのに、ちょうどよいトルクレンチが無かったので、今回新たにトルクレンチも手配。見た目+使いやすさで今回はSK-11の物にしてみました。両回し対応してるのも。このトルクレンチの魅力です。
で、オイルも入ったらまたエンジンを始動してDレンジで空転させ、各部に異常がないかを目視で確認+異音などがないかを確認しデフの換装は無事完了。


・マフラー等を元に戻し、問題がないかを確認するために試走。問題なし!。


あとは・・・
OS技研さんによると100km程度普通に街中を走行して金属の表面を均せばOK!という事なのでその辺をしていこうと思います。
少々コナー中に踏んでみたところ・・・、軽く滑りつつ確実にトラクションがかかって推してくれました。ドリフトとかをするわけではないですが、軽くアクセルターンやパワースライドはさせたいと思ってのインストールでした。恐らくそのレベルは難なくこなしてくれる印象です。
そして気になる『バキバキ音』ですが、普通に狭い路地で90度の右左折をしても発生しませんし、駐車場でのスイッチターン等でも恐らくしていないと思います。ほぼほぼ『皆無』ってやつかと思います。家の前で駐車する際に向きを180度変えるのにスイッチしたときに、もしかしたらそれかな?と思う音がしたようなしないような・・・くらいな感じでした。
『バキバキ音がするようなボロクサイLSDなんて、恥ずかしくて付けられない!』って思っている方にはぴったりのLSDかと思います。
それでも、中央分離帯をはさんでのUターン時などはしっかりと内輪がシュシュシュシュいってロックしているのがわかるので、とっても嬉しいですね。
機械式LSDの経験値なんてゼロでしたが、LSDはOS技研の物が絶対おすすめと感じました。

そして、自分がやったように、手配できるショップさんに組んでもらい、自分で換装することもできるので、『F20の116iにLSD入れたいけど・・・』って思っている人は是非参考にしてみてください。

かっくじつに最高の乗り味になると確信してますw。

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